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  1. 世田谷区議会 2017-10-20
    平成29年  9月 定例会-10月20日-05号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    平成29年  9月 定例会-10月20日-05号平成29年 9月 定例会 平成二十九年第三回定例会 世田谷区議会会議録第十六号  十月二十日(金曜日)  出席議員(五十名) 一番   石川ナオミ 二番   ゆさ吉宏 三番   河野俊弘 四番   青空こうじ 五番   あべ力也 六番   ひうち優子 七番   上川あや 八番   すがややすこ 九番   山口ひろひさ 十番   石川征男 十一番  安部ひろゆき 十二番  高岡じゅん子 十三番  田中みち子 十四番  阿久津 皇 十五番  佐藤美樹
    十六番  小泉たま子 十七番  河村みどり 十八番  津上仁志 十九番  山内 彰 二十番  菅沼つとむ 二十一番 加藤たいき 二十二番 上島よしもり 二十三番 大庭正明 二十四番 田中優子 二十五番 桃野よしふみ 二十六番 そのべせいや 二十七番 福田妙美 二十八番 高久則男 二十九番 真鍋よしゆき 三十番  三井みほこ 三十一番 おぎのけんじ 三十二番 江口じゅん子 三十三番 桜井 稔 三十四番 たかじょう訓子 三十五番 中村公太朗 三十六番 藤井まな 三十七番 岡本のぶ子 三十八番 平塚敬二 三十九番 板井 斎 四十番  和田ひでとし 四十一番 上山なおのり 四十二番 畠山晋一 四十三番 中里光夫 四十四番 村田義則 四十五番 羽田圭二 四十六番 風間ゆたか 四十七番 中塚さちよ 四十八番 諸星養一 四十九番 佐藤弘人 五十番  高橋昭彦  出席事務局職員 局長     小田桐庸文 次長     井上徳広 庶務係長   小池 篤 議事担当係長 水谷 敦 議事担当係長 佐々木 崇 議事担当係長 菊島 進 調査係長   谷澤真一郎  出席説明員 区長     保坂展人 副区長    宮崎健二 副区長    岡田 篤 世田谷総合支所長        内田政夫 北沢総合支所長        男鹿芳則 玉川総合支所長        小堀由祈子 砧総合支所長 寺林敏彦 烏山総合支所長        進藤達夫 政策経営部長 岩本 康 総務部長   中村哲也 危機管理室長 澤谷 昇 財務部長   菊池弘明 生活文化部長 田中文子 地域行政部長 本橋安行 スポーツ推進部長        平澤道男 環境政策部長 松下洋章 産業政策部長 久末佳枝 清掃・リサイクル部長        原田茂実 保健福祉部長 板谷雅光 高齢福祉部長 瓜生律子 子ども・若者部長        澁田景子 世田谷保健所長        辻 佳織 都市整備政策部長        渡辺正男 道路・交通政策部長        小山英俊 土木部長   五十嵐慎一 会計管理者  金澤眞二 教育長    堀 恵子 教育次長   志賀毅一 教育政策部長 工藤郁淳 生涯学習部長 花房千里 総務課長   望月敬行     ──────────────────── 議事日程(平成二十九年十月二十日(金)午後一時開議)  第 一 認定第 一 号 平成二十八年度世田谷区一般会計歳入歳出決算認定  第 二 認定第 二 号 平成二十八年度世田谷区国民健康保険事業会計歳入歳出決算認定  第 三 認定第 三 号 平成二十八年度世田谷区後期高齢者医療会計歳入歳出決算認定  第 四 認定第 四 号 平成二十八年度世田谷区介護保険事業会計歳入歳出決算認定  第 五 認定第 五 号 平成二十八年度世田谷区中学校給食費会計歳入歳出決算認定  第 六 議員提出議案第三号 オウム真理教(アレフ・ひかりの輪)に対する公安調査庁による観察処分の期間更新を求める意見書  第 七 請願の付託  第 八 閉会中の審査付託     ──────────────────── 本日の会議に付した事件  一、日程第一から第五 決算特別委員長報告、表決  二、日程第六 委員会付託省略、表決  三、日程第七 請願の委員会付託
     四、日程第八 閉会中の審査付託、表決     ────────────────────     午後一時開議 ○上島よしもり 議長 ただいまから本日の会議を開きます。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 直ちに日程に入ります。 △日程第一から △第五に至る五件を一括上程いたします。  〔井上次長朗読〕  日程第一 認定第一号 平成二十八年度世田谷区一般会計歳入歳出決算認定外議案四件 ○上島よしもり 議長 本五件に関し、決算特別委員長の報告を求めます。    〔十一番安部ひろゆき議員登壇〕(拍手) ◎決算特別委員長安部ひろゆき 議員) ただいま上程になりました認定第一号から認定第五号に至る五件につきまして、決算特別委員会での七日間にわたる審査の経過とその結果について御報告いたします。  最初に、総括質疑について申し上げます。  ここではまず、本庁舎等設計者審査委員会の審査結果が九月末に示され、今後、具体の設計段階に入ることを踏まえ、現在、本庁舎周辺に分散している区施設の徹底した集約化を初め、耐震性向上や狭隘化解消など、現庁舎が抱える課題を基本設計にしっかりと反映するとともに、一刻も早い竣工に向けた取り組みが強く求められました。また、災害時の非常配備態勢が長期化した場合における従事職員の滞在環境の整備や、一部保存の方向性が示された区民会館の耐震性確保、さらには設計過程における区民参加の仕組みづくりなど、具体化していく本庁舎整備に向けてさまざまな提案や要望が出されました。  災害対策関連では、国が南海トラフ地震対策の見直しを表明したことに伴う区の地域防災計画の改定方針が問われるとともに、いつ起こるかわからない首都直下地震に備え、建物の倒壊から命を守る木造住宅耐震改修事業の一層の充実が求められました。また、今夏も頻繁に発生したゲリラ豪雨対策として、地域の浸水被害を積極的に情報提供するなど、水害に対する区民意識をさらに高める取り組みが求められるとともに、自然が有する多様な機能を活用したグリーンインフラの整備推進や、雨水の貯留と浸透、双方の機能を兼ね備えた縦型雨水浸透施設などの新しい技術の導入に期待が寄せられました。  福祉関連では、がんに関するあらゆる情報を一元化し、区民が必要とする情報を的確に得られるポータルサイトの早急な開設が求められるとともに、高齢者人口の増加を踏まえ、特養ホームを初めとした高齢者施設のさらなる整備拡充や、元気高齢者をふやすための施策の充実が切に望まれました。  その他、経済産業政策に精通している人材の積極的な登用、インターネット上で募った不特定多数のメンバーによる区立テニス施設の利用実態に対する区の認識、多摩川流域の羽村から大田区までを結ぶ「たまリバー50キロ」事業における区内未舗装区間の早急な整備、ドリームジャズバンドワークショップ発表会で起きた講師の行き過ぎた行為を黙認し、体罰を容認するかの態度をとった区長への批判に対する認識、計画的な学校施設整備に資する義務教育施設整備基金への着実な積み立て、外環道整備事業終了後も、オープンハウスを地域の区民活動の拠点として生かすことへの区の認識、戦争体験を後世に引き継ぐための平和資料館事業のさらなる充実など、さまざまな質疑や要望がありました。  次に、企画総務領域について申し上げます。  ここではまず、大規模公共施設の更新時期が集中する中、適正な工事予定価格の設定に資する積算検証業務の推進状況が問われるとともに、低入札価格調査制度の積極的な活用、年度後半に施工が集中する土木工事の入札時期分散化など、適正な入札環境の確保に向けたさらなる入札制度改革や契約事務改善の取り組みが求められました。また、談合情報の内容と入札結果の一致が相次いだ事態を受け、談合が疑われる案件に対する積算内訳書の確認等による調査など、談合の抑止力強化に向けた実効性ある対策の実施が強く求められました。さらに、公契約条例に関し、労働条件確認帳票へ記載された内容と実際の労働条件にそごがあった事例に対する区の対応が問われるとともに、見積書への法定福利費記載の義務づけなど、労働者の適正な労働条件を確保する施策の徹底が求められました。  行政経営関連では、今後の自治権拡充を見据え、都区財政調整制度の再構築に向けた区の見解が問われるとともに、基本計画に掲げるマッチング事業の推進による庁内連携体制の強化や、全事務事業を対象とした事業点検の実施、ネーミングライツ募集方法の改善による税外収入のさらなる確保など、不断の行財政改革の取り組みが求められました。  本庁舎等整備に関しては、設計過程における区民参加の機会創出や、ユニバーサルデザインに配慮した設計が求められるとともに、今後も増加が見込まれる行政需要に備えた執務空間確保のほか、保存改修が提案された区民会館におけるさらなる耐震性の向上など、機能的で区民に親しまれる安全安心な本庁舎等の整備に期待が寄せられました。  災害対策関連では、避難所等での多言語による情報提供など、外国人に配慮した災害対策の充実が望まれるとともに、遺体収容所の運営など、多数の犠牲者が生じる被害想定を踏まえた地域防災計画の再検証が求められました。  区職員の勤務条件に関しては、十二月から試行予定である新たな超過勤務ルールの内容が問われるとともに、年次有給休暇を取得しやすい職場風土の醸成や、ICT機器の活用による事務能率向上など、世田谷区役所版働き方改革の一層の推進が求められました。  その他、義務教育施設整備基金への計画的な基金積み立て、三軒茶屋における公共施設整備計画の白紙撤回も含めた再検討、電子データによる議会への資料提供、情報基幹システムバックアップ体制強化など、幅広い質疑や要望がなされました。  次に、区民生活領域について申し上げます。  ここではまず、グローバル化の進展が一層加速する中、改めて区における今後の国際交流の意義が問われるとともに、国際平和交流基金を活用した国際交流事業のさらなる充実が求められました。また、職員の資質向上を目的とした海外自治体との相互派遣事業の実施や、多言語対応可能な職員の配置の工夫、区内人材を活用した国際交流協会の設立など、将来を見据えた国際施策の推進に期待が寄せられました。  さらに、東京二〇二〇大会関連では、アメリカ合衆国と相互交流を図るホストタウンであることのさらなる区民周知が求められるとともに、用賀プロムナード、いらか道の観光資源としての活用や、障害者アーティストの発掘、育成など、二〇二〇大会の機運醸成に向けた事業展開が望まれました。  産業政策関連では、今後十年にわたる産業政策の基本的指針となる産業ビジョンの素案が示されたことを受け、新たに都市産業として位置づけられた建設業の受注拡大に向けた具体的支援策や、良好な住環境の確保に懸念があるものの、区内経済への寄与が期待される民泊に対する区の見解が問われるとともに、法改正を見据えた農地保全施策の充実や、プレミアム付区内共通商品券の発行額の拡充など、区内産業のさらなる活性化に向けた取り組みが求められました。  三軒茶屋における新たな公共施設整備に関しては、長期にわたり多額の賃借料を支払うにもかかわらず、区の資産とならない整備手法の是非がただされるとともに、費用対効果の詳細な検証結果の説明が求められました。  (仮称)世田谷区多様性を認め合い、人権を尊重し、男女共同参画と多文化共生を推進する条例については、骨子案に対する多様な区民意見を募集するための創意工夫や、オリンピック憲章にもある差別禁止規定の明記が求められるとともに、性的マイノリティーの理解促進や、当事者の立場を踏まえた客観的な苦情処理対応の徹底など、条例の実効性担保に向けたさまざまな取り組みが望まれました。  その他、公共施設の適正利用に向けたけやきネットシステムのさらなる改善、分煙環境の整備に資する喫煙所設置助成制度の創設、DV被害者の住民票交付請求に係る不適切な対応を認めない区の姿勢に対する是非、区内事業者におけるワークライフバランスの取り組み状況など、さまざまな質疑や要望がありました。  次に、福祉保健領域について申し上げます。  ここではまず、第七期高齢者保健福祉計画介護保険事業計画の策定が進む中、高齢社会の進展に伴う認知症高齢者の増加に備え、軽度認知症などの当事者を対象とした社会参加型プログラムの拡充が求められるとともに、氏名や住所を記載した見守りステッカーのさらなる普及や、認知症と診断された際に精神障害者保健福祉手帳の申請が可能であることの十分な周知など、認知症になっても安心して暮らせる取り組みの充実が望まれました。また、小規模多機能型居宅介護施設の一層の整備促進や、川場村への特養ホームの整備実現など、高齢者施設のさらなる拡充に期待が寄せられました。さらには、介護職員の処遇改善や、外国人介護職員の採用支援など、深刻な介護人材不足の解消に向けた取り組みの一層の強化が求められました。  障害者施策では、梅ヶ丘拠点施設への移行により、区複合棟と民間施設棟に分散する総合福祉センター機能の連携体制のあり方が問われるとともに、障害者施設内での虐待防止に向けた防犯カメラの設置促進や、障害者の在宅生活を支える人材の確保、育成、身体障害者手帳取得時に必要な診断書の発行料助成制度の周知徹底、ヘルプマークを初めとした障害者に関するマークの認知度向上に向けたPRの充実など、障害者にとって優しい環境づくりに関し、多くの提案がなされました。  子育て施策関連では、さんさんサポート事業受託事業者の増加を踏まえ、利用者の事業者選びに資する情報提供方法のさらなる工夫が求められるとともに、保育の質を確保する観点からの区立・私立保育所間での職員交流の実施、保護者の多様な勤務形態に対応可能な夜間保育の整備促進など、安心して子育てできる一層の環境整備が望まれました。  その他、児童養護施設退所者の居場所事業におけるアフターケアの一層の充実、民泊に関するトラブルの防止に向けた早急なルールづくりと区の指導体制の強化、取り組み内容がイメージしにくい世田谷版ネウボラのわかりやすい名称への変更、DV被害者からの手当申請の際、国の通知を無視して不適切な案内を行ったことに対する区の見解、費用対効果の低いグリーフサポート事業の見直しなど、さまざまな質疑や要望がありました。  次に、都市整備領域について申し上げます。  ここではまず、現在、策定が進められている(仮称)みどりの基本計画に関し、緑の基本的な考え方に対する区の認識が問われるとともに、緑化だけにとどまらず、水辺環境の整備保全も重要な視点と位置づける、緑の理念に関する十分な区民周知や、緑視率を初めとした客観的に評価できる数値目標の設定など、計画の実効性を高める取り組みが求められました。また、パークマネジメントの導入も視野に入れた戦略的な公園の配置や、市民緑地制度のさらなる活用による民有地の緑保全策の強化など、みどり33の実現に向けたさまざまな施策の推進が望まれました。  道路整備関連では、計画策定から既に長期間経過しているにもかかわらず、いまだ事業に着手する見込みのない都市計画道路の計画の見直しが強く求められる一方、地域の実情に応じた整備手法の積極的導入による事業化路線の早期開通が望まれました。また、外環道整備に関しては、トンネル工事に伴う地盤沈下の懸念がある中で、不安を抱く周辺住民に対するこの間の区の姿勢がただされるとともに、地盤沈下発生時の具体的な対策を事業者に求めるなど、区民に寄り添った区の積極的な関与が望まれました。さらに、東名ジャンクション上部空間における道の駅の設置や、地元住民の活動拠点となる施設整備など、外環道事業を契機とした将来の地域コミュニティー活性化に資するまちづくりに期待が寄せられました。  交通政策関連では、交通不便地域解消に向け実施された砧地区での勉強会における成果を踏まえた効率的、効果的な対策の今後の展開内容が問われるとともに、ことし一月より本格運行が始まった等々力操車所~梅ヶ丘駅間におけるコミュニティバスの増便や、既存バス路線の延伸などによる南北交通のさらなる強化が求められました。また、区内鉄道駅におけるホームドアの設置促進、下北沢駅周辺地区における新たな駐輪場の早期整備、チャイルドシートを装着した電動アシストつき自転車の駐輪スペースの拡充など、誰もが安心して利用できる交通環境の整備に向けた取り組みが求められました。  その他、災害時の飲料水確保に資する大容量貯水タンクシステムの普及に向けた補助制度の新設、木造住宅密集地域解消に向けたさらなる支援策の構築、土地利用現況調査結果の一層の活用による空き家対策の強化、現在設立準備中である世田谷コミュニティ財団と区との関係性、性的マイノリティーに対する居住支援制度のさらなる充実など、さまざまな質疑や要望がありました。  次に、文教領域について申し上げます。  ここではまず、ことし七月に策定された幼児教育・保育推進ビジョンを踏まえ、保護者が抱える教育上の不安解消に向けた支援策の構築や、区立、私立を問わず、全ての幼稚園、保育所から小学校への円滑な接続を促すアプローチ・スタートカリキュラムの充実など、家庭、地域との連携強化による施策の展開が求められるとともに、乳幼児期における教育の推進拠点となる乳幼児教育支援センターの設置を決定した区の姿勢が、高く評価されました。また、人格の基礎を形成する上で重要となる幼児教育における教科「日本語」の導入や、就学前教育におけるICT機器の積極的な活用など、乳幼児期における教育の充実に向けたさまざまな取り組みに期待が寄せられました。  学校教育関連では、総合的な学習の時間が限られている中、次期学習指導要領で新たに示された教育内容を効果的、効率的に学ぶための取り組みが問われるとともに、租税、社会保障、人権など、生きていく上で必要となる知識習得機会の拡充が求められました。また、日常生活や体験に基づく実践的な英語教育の推進や、論理的思考力を養うプログラミング教育の導入など、今後大きく変化する社会環境においても、活躍可能な人材育成に向けたさまざまな取り組みが提案されました。  特別支援教育関連では、児童生徒の個性に応じた支援の充実や、各学校における対応困難事例を福祉、医療、法律等の専門的立場から助言する教育支援チームの増設など、配慮を要する児童生徒の豊かな学校生活を支える体制整備が求められました。  図書館関連では、中央図書館の機能拡充に際し、先行開設する多文化体験コーナーにおいて、民間活力の導入が不十分であることの是非がただされるとともに、民間事業者の柔軟な発想を取り入れた新たな形態による図書館整備や、住民の参加と協働による図書館運営に資する図書館協議会の設置など、利便性の高い魅力のあふれる図書館サービスの充実が望まれました。  その他、破損、劣化した文化財標示板の計画的な更新、資質に疑義がある学校長の独自判断による学校運営に対する危惧、児童生徒数増加に伴い大規模化する区立小中学校における運営上の課題に対する区の見解、ドリームジャズバンドワークショップ発表会での講師の行為を暴力と認め、体罰根絶を改めて表明することによる区民の信頼回復、アドベンチャーin多摩川いかだ下り大会のさらなる発展に向けた創意工夫など、さまざまな質疑や要望がありました。  以上、各部門の審査を経て補充質疑に入りましたが、ここでは、各部門の審査で懸案とされた課題が数多く取り上げられました。  まず、区長が選挙公約に掲げた世田谷総合支所移転の候補地であった三軒茶屋における新たな公共施設整備に関して、整備に向けた可否判断の期限が迫る中、就労支援施設を交通至便な三軒茶屋駅周辺に整備する必要性が改めて問われるとともに、現在準備が進められている三軒茶屋二丁目地区再開発と連動した整備の検討や、ふれあい広場を活用した整備案の提示など、整備手法や費用対効果に疑義が残る整備方針の見直しが強く求められました。  産業政策関連では、今後の産業政策の基本的指針となる産業ビジョン素案に関し、百万都市となる十年後の区内産業のあり方が問われるとともに、AIやIoTなど、急速に高度化する産業技術に対応した施策の推進が求められました。また、民間活力の導入による新たな観光政策の立案や、多様な産業の育成による住宅都市世田谷の魅力創出など、新しい時代に即した区内産業の活性化が求められました。  (仮称)世田谷区多様性を認め合い、人権を尊重し、男女共同参画と多文化共生を推進する条例に関しては、男女共同参画社会基本法を遵守した苦情処理規定の明文化が提案されるとともに、多文化共生推進に資する人権尊重の視点を踏まえた具体的施策の展開や、条例趣旨の一層の理解促進など、条例の実効性担保に向けたさまざまな取り組みが求められました。  保健福祉領域では、児童相談所移管に関し、財源確保や人材育成の課題について東京都の十分な協力が得られない中、子どもの最善の利益を大前提とした移管の実現性や有効性に関する区の認識が問われるとともに、移管により重要性が一層高まる児童館の地域偏在の解消が求められました。また、地域包括ケアシステムに関し、参加と協働による地域活動のさらなる充実が望まれるとともに、法改正を見据えた高齢者の自立支援や介護度重度化防止の取り組みの強化など、区民の暮らしを支える福祉施策の一層の推進が求められました。  教育関連では、ICT環境や文化交流機能の充実に向けた中央図書館の早期整備が望まれるとともに、新BOP事業の民間委託化による経費削減や、高校進学時における奨学金制度などの積極的な情報提供が求められました。また、幼児教育の無償化に向けた具体的検討、給食費無償化の段階的実施、教育の機会均等に資する就学援助制度の拡充など、社会経済情勢を的確に捉えた教育政策のさらなる充実が求められました。  その他、災害時の情報提供に有効なエフエム世田谷の認知度向上、世田谷コミュニティ財団世田谷まちづくりファンドの関係性、子育てステーションにおける不適切な事業運営の是正に向けた指導強化、本庁舎等設計者の選定中であるにもかかわらず、区長が利害関係者と接触していたことに対する是非など、多岐にわたって質疑や要望がありました。  このようにして延べ七日間にわたる審査を終了し、態度表明に入りましたところ、自由民主党、公明党、世田谷民進党・社民党、せたがや希望の会、生活者ネットワーク、減税せたがや、せたがやすこやかプロジェクト、世田谷無所属、無所属より「一般会計外四件の決算認定全てに賛成する」、日本共産党より「国保会計、後期高齢者医療会計には反対し、外三件には賛成する」、無所属・世田谷行革一一〇番より「一般会計には反対し、外四件には賛成する」との表明がありました。  引き続き採決に入りましたところ、認定第一号から第三号に至る三件はいずれも賛成多数で、認定第四号及び第五号は出席者全員異議なくそれぞれ認定と決定いたしました。  以上をもちまして、決算特別委員会の報告を終わります。(拍手) ○上島よしもり 議長 以上で決算特別委員長の報告は終わりました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 これより意見に入ります。  意見の申し出がありますので、発言を許します。  なお、意見についての発言時間は、議事の都合により十分以内といたします。  三十三番桜井稔議員。    〔三十三番桜井稔議員登壇〕(拍手) ◆三十三番(桜井稔 議員) 日本共産党世田谷区議団は、平成二十八年度一般会計、介護保険事業会計中学校給食費会計の各決算認定に賛成し、国民健康保険事業会計後期高齢者医療会計の決算認定に反対します。  二十八年度は、熊本前区政が行革の名で有料化した特定健診について、住民税非課税世帯を無料に戻しました。さらに、全てのがん検診についても、住民税非課税世帯に対して無料化を実現しました。下北沢の都市計画道路補助五四号線のⅡ期、Ⅲ期事業は、第四次事業化計画の優先整備路線から外しました。さらに、保育の質を大切にしながら、認可を中心に約二千人分の保育園整備を行い、三歳児以上の待機児を解消しました。また、児童養護施設退所者の給付型奨学金を国に先駆けて取り組みました。二十八年度、保坂区政は、大きな成果を上げたと評価しています。この姿勢を貫き、さらに強力に推進すべきです。  平成三十年度は、保坂区政二期目の実質的な評価が定まる年度となります。新年度予算の編成に当たって、我が党の基本的立場及び意見と要望を申し述べます。  二期目の保坂区政に問われているのは、決算委員会で指摘したとおり、熊本前区政からの転換、国の社会保障改悪から区民の福祉を守ること、切実な区民要求に応える施策を進めることです。こうした立場でしっかり取り組んでいただきたい。その上で、今後の区政運営の課題として、次の三点について引き続き努力を求めます。  第一は、都市計画道路の見直しです。  東京都と区は、都市計画道路の第四次事業化計画を定めました。しかし、都市計画道路は、長期にわたって未整備の状態が続いており、他の県では既に計画の見直しが始まっています。区内の未整備路線については、必要性や整備上の課題が十分検討されていません。  具体的な例として、補助五二号線の宮坂二丁目から環八に至る区間は、商店街や歴史ある寺を横断し、住民からは、地域コミュニティーや環境が破壊されるなどの声が寄せられています。交通円滑化や防災性向上などの必要性についても、具体的な検討は十分されておらず、計画を見直すべきです。未整備路線の必要性と整備上の課題を明らかにして、路線ごとに検討を行い、未整備路線全体を見直すべきです。また、整備に当たっては、住民の理解と合意を大切にするべきです。  第二は、行政改革についてです。  保坂区政は、行政改革を安易な福祉サービスの切り捨てから、無駄をなくし、効率的な行政運営を進める改革へと切りかえました。さらに、情報公開と区民参加の推進を行政改革の課題として推進してきました。こうした取り組みが着実に成果を上げていることを評価します。  しかし、一方で、民間活力の導入としてさまざまな施設の民営化が進められてきましたが、こうした民営化によって、区民サービスが向上したのか、民営化の弊害など、十分な検証と改善が必要です。  この間、指定管理者制度を活用する上で、選定過程の情報公開を進めるなどの問題点を指摘してきましたが、今後、検討、改善されるべきです。  さらに、民営化による区民サービスの低下や行政の質の劣化なども懸念されます。  なお、施設使用料の見直しは、区民生活の現状を踏まえ、慎重に検討すべきです。  第三に、情報公開と区民参加の推進です。  まず、本庁舎整備における情報公開と区民参加の取り組みを高く評価します。この間、森友学園への国有地売却問題での文書破棄問題、さらに、自衛隊の南スーダンPKO派遣の日報隠蔽問題、東京都の豊洲市場にかかわる重要文書がなかったことなど、行政の情報公開の姿勢とあり方が国民的な問題となっています。  世田谷区における情報公開をさらに進める上で、行政文書を区民の共有財産として位置づけ、その管理のあり方を明確にする公文書管理条例の制定が求められていることを強調しておきます。  次に、新年度予算編成に当たって、意見と要望を申し述べます。  第一は、国民健康保険制度の広域化の問題についてです。多子世帯の負担軽減や低所得者対策など、国保の根本的な課題解決に向けて、区独自に取り組むことを求めます。  第二は、子どもの貧困対策です。就学援助は、子どもの貧困の観点からも重要な施策であり、区はこれまでその改善に取り組んできました。次の課題として、実態と乖離している入学準備金の増額など、さらなる就学援助の拡充を求めます。  第三は、介護施設整備についてです。今後、二十七地区全てに地域密着型施設の整備を進めることを求めます。また、誰もが利用できるよう、低所得者対策に取り組むことを求めます。  第四は、学校給食費補助についてです。憲法では、義務教育無償化が定められています。世田谷区においては、給食無償化を区単独で行えば、年間二十五億円の経費が必要となります。区として、給食費無償化へ進む現実的な一歩として、東京都と協力して給食費助成に踏み出すことを求めます。  第五は、産業振興基本条例の改正についてです。条例は、産業ビジョン実現の推進力となるものです。ビジョン策定後、速やかに改正をするべきです。  第六は、防災対策についてです。区自身も住宅の耐震化がおくれていることを認めています。今後も、実施計画において大きな前進を期待します。  第七は、(仮称)多様性を認め合い、人権を尊重し、男女共同参画と多文化共生を推進する条例骨子案についてです。条例制定に当たって、さらに広い区民や当事者の意見を反映するべきです。また、条例の実効性を担保するためには、苦情処理規定は不可欠であり、条例に明記することを強く求めます。  最後に、三軒茶屋の公共施設の整備方針については再検討をすべきことを重ねて申し上げて、意見といたします。(拍手) ○上島よしもり 議長 以上で桜井稔議員の意見は終わりました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 続いて、意見の申し出がありますので、発言を許します。  なお、意見についての発言時間は、議事の都合により三分以内といたします。  四番青空こうじ議員。    〔四番青空こうじ議員登壇〕(拍手) ◆四番(青空こうじ 議員) 決算認定に賛成の立場から意見を申し上げます。  私は、今議会の一般質問で、区の職員は、土地の名前のいわれを知って、地域を身近に感じていただきたいという趣旨の質問をしました。それは、多くの区の職員が、区内に住まいを持たないで、遠く山梨や埼玉、千葉などから通っている実態を感じたからです。同じ八時間仕事をするなら、机に向かい椅子に座っているだけではなく、世田谷区をもっと知って、愛着を持って仕事をしたほうが楽しいと思います。結果的に、区民が喜ぶことにもつながると私は思います。机に向かい、椅子に座って何ぼというのでは、どこで仕事をしたって同じではないでしょうか。区民にとっても、やはり世田谷区の職員は、よその区の職員と違うと感じたいものです。  ところで、働き方改革という言葉が最近はやっていますが、それは、イクボス宣言をしたり、残業を少なくするなど、仕事に費やす時間を短くすることを意味していると理解しています。私は、区の職員の働き方改革は、地域を知るということを加味したものがよいのではないかと思っております。  例えば一週間、もしくは一カ月のうちに一度は地域に出ようということではないかと思うのです。具体的には、午後三時になったら担当の地区に出向いて、まちづくりセンターの職員と情報交換して、五時十五分になったら帰る。結果的に、ノー残業デーになります。そういう現場感覚を磨き、地域を知るという一石二鳥の働き方改革だと私は思います。せっかく世田谷区役所に勤めているのですから、世田谷区らしい職員の働き方改革、地域行政の精神の浸透のためにも、取り組んでいただきたいと要望しておきます。
     さて、決算特別委員会では、区からの答弁で、決算の認定に反対すべきようなことはなかったです。世界に誇る百万都市へのお膳立ては、住民参加型の世田谷らしく、手抜かりなくやっておくべきではないでしょうか。後になって、ああすればよかった、こうすればよかったにならないよう、世田谷区らしい働き方改革をぜひ検討していただき、賛成の意見といたします。(拍手) ○上島よしもり 議長 以上で青空こうじ議員の意見は終わりました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 続いて、意見の申し出がありますので、発言を許します。  なお、意見についての発言時間は、議事の都合により八分以内といたします。  二十三番大庭正明議員。    〔二十三番大庭正明議員登壇〕(拍手) ◆二十三番(大庭正明 議員) 無所属・世田谷行革一一〇番は、平成二十八年度世田谷区一般会計歳入歳出決算認定に反対の立場から意見を述べます。  まず驚かされたのは、保坂区長による本会議での世田谷総合支所に関する発言です。既に基本構想で、世田谷総合支所は本庁舎に合わせて整備することが昨年末決定しております。さらに、今年度から行われた公募型プロポーザルがようやく終了し、今まさに結果が公表されるというその矢先に、世田谷総合支所は中長期的課題として三軒茶屋移転を考えていますとは何事かということです。まさに言うこととやることが違う、加えて今度は考えていることも違うという保坂区長の頭の三層構造には多くの人がついていけないでしょう。  本庁舎整備については、公開プレゼンテーションで多くの事業者が全面改築の根拠として、本日でちょうど一年がたちます鳥取県中部地震、昨年十月二十一日に発生した震度六弱の地震ですが、耐震補強済みの倉吉市の、これは丹下健三氏の設計だそうですが、相当のダメージを受け、使用不可となったことを挙げていました。この事実は建築業界、建設業界でも、記念建物の保存か安全かの議論を改めて引き起こしているようです。ちなみにル・コルビュジエ先生は、家は住むための機械だと言ったそうです。まさに機能重視であり、その考えからすれば、庁舎とは、行政サービス機能の支援装置であり、災害対策の中枢機能としてばりばり働く装置として機能してもらわなくてはなりません。より一層の研究を望みます。  ところで、今に始まったことではありませんが、公務外での区長の行動について、我々議会の知らないことが多過ぎます。それが区の行政、果ては公金の使用ということにつながれば、もうそれは、金額の大小にかかわらず、大きな問題になることを肝に銘じていただきたい。本年三月前後からのNTTの土地をめぐる問題などは、区長の公約の失敗の後始末を区の職員にさせているとしか思えません。もちろんその背景には、隈研吾グループによる本庁舎整備プランというのが下敷きにあったのかもしれませんが、それがついえた今、NTTの土地交渉に費やした公金は無駄遣いそのものであります。  さて、今回の定例会を含めて、保坂区長の体罰の手前という新たな造語が出現しました。世田谷区の教育に多大な責任を持つ保坂区長が、体罰の手前という発言はどの立場から発せられたのでしょうか。決算委員会での議論は繰り返しませんが、昨日の朝日新聞では、教師に厳しく叱られ自殺、動く遺族広がる認識の見出しがあり、福井県で三月に中学生の男子の自死の問題が大きく取り上げられていました。教師による厳しい叱責が中学生を死に追い詰めたということを指して指導死と呼ぶそうです。この指導死については、暴力を伴わないケースが大半であります。保坂区長の体罰の手前という造語は明らかに暴力を振るう側に立った言葉であり、暴力をオブラートに包んだ表現でしかありません。  保坂区長に失望しつつも滑稽なのは、大声で静かにしろ、大声を出すなと怒鳴っているようなものであり、そのことに気がついていないことにあります。区長としてなすべきことをせずに、私は体罰容認者ではないと幾ら言っても、ああ、あっちの肩を持っているなというのは誰しもが感じることです。これも区長の頭の三層構造ということなのでしょうか。  最後に、職員の日々の基礎的事務について申し上げます。支援制度におけるミスは、当事者にしかわからない恐怖と不安の日常生活を招きます。個人的なミスは、支援制度に限らず、どこの部署でも起こり得ることです。しかし、世田谷区役所は組織として動いているのですから、基本的な業務においてミスは防げるはずです。  都政新報によれば、名誉区民の名前を七月の定例記者会見のときと今月八日の記念式典と二回間違ったとのことです。御本人は苦笑されていたとのことですが、二回も重なるとなると、情報の共有が至るところで図られていないということではないでしょうか。  最後に、保坂区長の妄想によらない実効性のある行革プランを求めて、反対意見といたします。(拍手) ○上島よしもり 議長 以上で大庭正明議員の意見は終わりました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 続いて、意見の申し出がありますので、発言を許します。  なお、意見についての発言時間は、議事の都合により三分以内といたします。  六番ひうち優子議員。    〔六番ひうち優子議員登壇〕(拍手) ◆六番(ひうち優子 議員) 平成二十八年度世田谷区一般会計歳入歳出決算認定外四件全てに賛成の立場から意見を申し上げます。  今回の決算委員会では、滞在型図書館について、経堂図書館のリニューアル、今後整備予定の梅丘図書館、中央図書館を中心に新公会計制度に向けた進捗状況、基幹システムの遠隔地管理、農地の保全、成年後見制度の報酬助成制度、民泊、緑の保全、プログラミング教育、特別支援学級の増設など約十一のテーマについて取り上げ、決算審査に臨ませていただきました。  まず、図書館についてですが、図書館に対するニーズは、社会情勢、時代変化の中で多様化してきており、今後の図書館のあり方として、機能別に分けた図書館整備が必要と考えます。私は三つの図書館構想を持っておりますが、その中でも、今後整備予定の梅丘図書館、中央図書館には、区民の方が時間を気にすることなく、一日中余暇を過ごすことができるような時代に即した滞在型図書館の整備が必要と考えます。具体的には、機能面とそれ以外の文化施設としての役割、両面を持った図書館を整備すべきです。  まず、ICタグを導入し、フル活用すべきです。ICタグ導入により、自動貸し出し、自動返却、予約本の自動受け取りが可能となります。また、Wi―Fi環境を整え、電源を備えた閲覧席を大幅にふやす、閲覧席も時間貸し、ネット予約、そして個室自習室や少人数で使える集会室、中高生用の学習室、またパソコン室も整備、さらにはコンベンションホール、カフェなども併設をし、文化施設としての機能を充実させた滞在型図書館の整備を求めます。  次に、自転車の安全対策ですが、継続して取り組むことを要望いたします。今回決算委員会で取り上げた内容は、自転車ナビマークが表示されているアスファルト舗装の部分とコンクリート製の側溝との間の段差に自転車をとられて危ない現状があり、側溝の幅を狭める、または段差をできるだけなくすなどの対策をとっていただくことを要望いたします。  これら要望の数々を今後前向きに検討されることを望み、世田谷無所属の賛成意見とさせていただきます。(拍手) ○上島よしもり 議長 以上でひうち優子議員の意見は終わりました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 続いて、意見の申し出がありますので、発言を許します。  なお、意見についての発言時間は、議事の都合により三分以内といたします。  八番すがややすこ議員。    〔八番すがややすこ議員登壇〕(拍手) ◆八番(すがややすこ 議員) 平成二十八年度世田谷区一般会計歳入歳出決算認定外四件に賛成の立場で意見を申し上げます。  今決算委員会でも、せたがやすこやかプロジェクトとして、世田谷区にお住まいの全ての方々が、心も体も健やかで安心して生活できる世田谷のまちづくりを目指して質問してまいりました。自身の心と体の健康のためには、家庭、職場、子育て、教育、介護などの環境整備が大切です。  まず、ワークライフバランスに基づいた職場環境改善に向け、世田谷区役所職員に向けたそれぞれのライフスタイルに合わせた月一回の有給休暇取得を促すプレミアムワンデーの実施、または月曜日の出勤にゆとりを持たせるプレミアムマンデーの実施を行うこと、あわせて区内企業への働きかけを行っていただきたいことを改めて求めておきます。  また、子育て環境については、世田谷版ネウボラを初めとしたあらゆる事業が全ての子育て家庭に行き届くことで、児童虐待の根絶にもつながります。現在行っている事業が世田谷区の自己満足ではなく、本当に子育て家庭に行き届いているのかを改めて見直し、全世田谷区民が理解できるように伝えるという視点で取り組んでいただきますようお願いいたします。  そして、これまでも再三申し上げておりますが、御高齢の方々が安心して外出できる環境整備に向けて、交通不便地域解消と南北交通改善に向けたバス路線の整備や狭隘道路の解消、電柱地中化についても改めて求めておきます。  最後に、学びたい意欲のある子どもたちが安心して教育を受けられる環境整備に向けて、大規模小中学校への教育的配慮、中高一貫校の導入、そして高等学校に通うお子さんを持つ御家庭の支援等については、今後も引き続き意見を申し上げてまいりたいと考えております。  以上、決算認定に関する意見といたします。(拍手) ○上島よしもり 議長 以上ですがややすこ議員の意見は終わりました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 続いて、意見の申し出がありますので、発言を許します。  なお、意見についての発言時間は、議事の都合により三分以内といたします。  七番上川あや議員。    〔七番上川あや議員登壇〕(拍手) ◆七番(上川あや 議員) 平成二十八年度の世田谷区各会計決算五件に賛成する立場から三点の要望を申し上げます。  初めに、多様性を認め合い、人権を尊重し合えるまちづくりについてです。  人口減少が進む中、性差別なく活躍できる社会の構築がますます求められています。在住、来訪外国人がふえ続ける一方で、ヘイトスピーチが顕在化している今こそ、文化的マイノリティーを差別しないまちづくりが必要です。さらに、本年五月には、経団連も初めてLGBTへの差別禁止を会員企業に求める提言を公表、本区のLGBT支援の取り組みにようやく社会が追いついてきています。区が検討を進めている男女共同参画と多文化共生の条例は、まさに時宜を得た取り組みであり、しっかりと中身のある条例とするべきです。  本会議で指摘したとおり、既に都内全区市の過半数十四区十二市に男女共同参画条例が存在し、不当な差別をしてはならないとする差別禁止規定を持たない条例は、制定年度の古いたった二区だけです。今日、差別禁止規定を置くことは、補充質疑で取り上げた苦情処理規定とともに、男女共同参画条例の制定において標準装備と言えるものです。恥ずかしくない条例規定の検討を改めて求めます。  第二の要望は、平素からの事務点検の大切さについてです。  本区の身体障害者手帳診断料助成事業が平成三年の創設以来見直されておらず、その助成対象が区内医師会所属の指定医で診断を受けた場合のみと限られていることは課題です。現状ではたった六・二%の手帳取得者しか支援されていず、実態と乖離をしています。他の自治体同様、全ての医療機関の診断を助成対象とするよう求めます。  区教委が設置する文化財の案内看板の点検評価もおろそかです。この更新は、従来壊れていますよと外部から指摘を受け、行われてきたということです。昨年、区教委が業者に委託した調査で更新が推奨された箇所は、表示板の判定で四分の一強、支柱を含めた本体判定で六分の一弱に上りました。読めない看板など無用の長物です。その老朽化は区民の安全にもかかわる課題です。更新を求めます。  最後に、働き方改革についてです。  平成二十二年度の決算認定で、区職員の労働時間の把握がいかにいいかげんであるかを問いました。このとき大変驚き、改善を求めたことの一つは、職員の退勤時のタイムレコーダーの打刻が毎日行われるルールになっていず、出勤簿の退勤時間が空欄ばかりであったことでした。これでは過労死が出ても正確な時間の把握は残らない状況です。  今回区は、世田谷区版働き方改革の一環としてその見直しを打ち出しましたが、人材の適正管理こそ区政の基本です。この点もしっかりとした改革を求めまして、レインボー世田谷の意見といたします。(拍手) ○上島よしもり 議長 以上で上川あや議員の意見は終わりました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 続いて、意見の申し出がありますので、発言を許します。  なお、意見についての発言時間は、議事の都合により三分以内といたします。  五番あべ力也議員。    〔五番あべ力也議員登壇〕(拍手) ◆五番(あべ力也 議員) かつてもてはやされたマニフェストという言葉が現在ほとんど使われなくなったように、今ほど希望という言葉が力をなくしてしまったことはありません。言葉は使い手によって、その本来の意味さえも変えてしまうということでしょうか。次はリベラルという言葉も危なそうです。  衆議院選挙後は、大政翼賛会的な国会運営と国民の政党不信、特に国会で始まるであろう憲法改正に向けた議論が予想されます。憲法の前文と百三ある条文一つ一つ逐条的に冷静な議論がされ、新しい国際協調主義と真の立憲主義国家となるための道筋をつけることを求めてやみません。  一方、世田谷区でも情報公開と区民参加という言葉が今ほど力をなくしてしまったことはありません。区長の独断専行で手順を無視した手法を正当化するアリバイのために、まるで呪文のように使われるのは許せません。たとえ区長がコーディネーターだというシンポジウムを何回やろうが、区民参加ではありません。まやかしです。  保坂区政になってからシステムとして情報公開と区民参加を制度化し、区政に組み入れたものはありません。極めて情緒的なポーズだけで何も変えていないのです。提案している公職の口きき記録などは、区長自身にとって最も都合が悪いのでしょう。だから、区長は実現するつもりもありません。  さて、世田谷区は住民基本台帳人口が九十万人を超えました。十年後の二〇二七年には百万人を超えると推計されています。二十三区一の大所帯の自治体で生活する区民の多種多様な行政需要と課題は、直面する庁舎建てかえに代表されるインフラ整備、大規模災害への備え、ふえ続ける保育ニーズへの対応、教育関連費の無償化への取り組みや高齢者の生きがいと安心の確保を初め、それらを支える財政の健全性維持への取り組みなど、枚挙にいとまがなく、即座に全てが解決されることはありません。だからこそ、行政も議会も挑戦し続けなければなりません。  公平公正でサラリーマンや働く女性、若者、高齢者の一人一人が尊重され、生きがいを持って暮らすことのできる世田谷区構築に向け、職員一丸となって今まで以上に誠意をもって取り組まれることを要望し、賛成の意見といたします。(拍手) ○上島よしもり 議長 以上であべ力也議員の意見は終わりました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 続いて、意見の申し出がありますので、発言を許します。  なお、意見についての発言時間は、議事の都合により五分以内といたします。  十三番田中みち子議員。    〔十三番田中みち子議員登壇〕(拍手) ◆十三番(田中みち子 議員) 生活者ネットワーク世田谷区議団を代表し、平成二十八年度世田谷区一般会計歳入歳出決算認定外四件全てにおいて、賛成の立場から意見と要望を申し述べます。  世田谷区の二十八年度の財政は、本庁舎整備や梅ヶ丘拠点整備の用地取得、子ども関連経費などにより歳出が増加しました。今後、社会保障関連経費など財政需要は大きく増加することが見込まれます。他自治体に納税するふるさと納税の影響については、さらなる寄附文化の醸成に取り組み、限られた財源を有効に活用し、柔軟な発想による手法の展開や見直しなどの行政改革が必要です。  本庁舎整備については、今後も区民参加の機会を充実し、特に障害者等の当事者参加によるユニバーサルデザインの実現を図り、誰にでも使いやすい、区民に開かれた本庁舎とすることを求めます。  児童虐待件数は十二万件を超え、社会的養護が必要な子どもは二十六年連続で増加しています。児童相談所開設に向けては、虐待予防や一時保護、社会的養護や家庭復帰を一貫して対応できる体制づくりが重要です。特に家庭で適切な養育が受けられない場合は、家庭養育を優先した子どもの最善の利益を保障する体制を進めることを要望します。  日野皓正氏の新才能の芽を育てる教育における一連の事件についての世田谷区の対応は、問題があると言わざるを得ません。教育現場では体罰を許さないことを徹底し、教育活動としてふさわしい活動にすることを強く求めます。  心のバリアフリーや合理的配慮を進めるためには、精神障害者を含む全ての障害者の社会参加や雇用促進をしっかり進める必要があります。条例制定も視野に入れ、一層の取り組みを求めます。  介護保険法施行から十七年、たび重なる介護保険法の改正により、利用者の負担増、サービスの縮小など、法の理念である介護の社会化が徐々に希薄になってきています。年をとっても障害があっても、住みなれた地域で安心して暮らし続けることができるよう格差を是正し、利用者に寄り添った在宅支援、医療と介護の連携を進めることで地域包括ケアシステムを充実させることが必要です。  地球温暖化による予測不可能な異常気象による被害は拡大しています。自然の多様な機能を活用したグリーンインフラによる持続可能なまちづくりへとシフトすることが必要です。みどりとみずの基本計画が改定され、「みず」の表記がなくなりますが、緑を育むためになくてはならない水の保全は、開発が進む現状でますます重要です。常に水を視野に入れたまちづくり、緑施策を展開することを求めます。  世田谷清掃工場におけるダイオキシン類が炉内に漏れる状況は改善をされません。可燃ごみとして出される容器包装プラスチックの分別回収に取り組むこと、東京二十三区清掃一部事務組合に対して、世田谷清掃工場の廃炉を求めていくことを要望します。  (仮称)世田谷区多様性を認め合い、人権を尊重し、男女共同参画と多文化共生を推進する条例については、先駆的に進める他の自治体などを参考に、第三者による苦情審査会の設置や市民参画のもと、全ての人権が尊重される実効性のある条例にすることを求めます。  最後に、一言申し述べます。議員の海外派遣については、いろいろな自治体議会で見直しや廃止が行われています。それは、議会に対する区民の目が大変厳しくなってきているからではないでしょうか。今回の海外派遣には、区の議会予算が計上されています。議会予算も税金の一部です。貴重な税金は、一人でも多くの小中学生を交流都市に送るために使われるべきであり、姉妹都市交流は区長と議長が代表して行い、議員派遣は見直すことが必要です。  これらの要望が来年の予算に反映されることを求めまして、生活者ネットワークの意見といたします。(拍手) ○上島よしもり 議長 以上で田中みち子議員の意見は終わりました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 続いて、意見の申し出がありますので、発言を許します。  なお、意見についての発言時間は、議事の都合により八分以内といたします。  十四番阿久津皇議員。    〔十四番阿久津皇議員登壇〕(拍手) ◆十四番(阿久津皇 議員) 平成二十八年度世田谷区一般会計歳入歳出決算認定外四件全てに賛成いたしますが、さまざま区政運営に課題があるので、ここで指摘をさせていただきます。  まず、三軒茶屋公共施設整備において、その手続、コスト、内容、全てにおいて疑問であり、白紙に戻してゼロベースで検討し直すことを求めます。当初検討された世田谷支所の移転が難しいと判断され、その結果として、同じ場所に新たな施設整備に向けた調整を進めるとしたその手順、また、該当の施設は民間借り上げ方式なので、そもそも庁舎等の基幹的な施設は難しく、ニーズ等に応じた可変的な施設に適しているとしたその説明、また、にもかかわらず、当初五十年とした借り上げ期間の設定など、現在の産業支援機能の集約に至った手続や経緯に問題があります。また、コスト面においても、年間賃料九千二百二十三万円のコスト増であり、そもそも集約化が必要なのか、費用対効果は合理的なのか、新規整備を原則として行わないとした公共施設等管理計画との整合性はとれるのか疑問です。年間四億四千万円もの賃料がかかる事業であり、議会の理解を得ずに進めることは許されず、改めて原点に立ち返り、ゼロベースで再検討することを求めます。  次に、国際交流について申し上げます。国際交流の地産地消など、言葉遊びでしかありません。時代は変わっています。区長が九十万都市、先進都市と言うならば、国際交流施策についても時代を先取りした理念を持ち、新たな観点に立った取り組みをすべきです。単なる交流を超えて、世界に貢献できる取り組みを行うべきです。そのためには、民間活力を十分に活用した新たな推進組織、いわゆる国際交流協会を一日も早くつくり上げるべきです。  キャロットタワー二十六階の改修について、条例改正をしてまで区民のための展望機能を確保したにもかかわらず、現在の案では、大切な西側ロビーがレストラン利用者のためのものとなっており、一般区民は狭い展望通路を使うしかありません。二十六階は一体誰のためのものでしょうか。これは、言ってみれば条例違反とも言えるものであり、これを引き起こした区の責任は大きいと言わなくてはなりません。西側ロビーについて早急に改善すべきです。  次に、くみん窓口について、当初の総合窓口機能には到底及ばず、人、物、金について大幅に約束違反をしておきながら、何の効果もありません。特に繁忙期対策について何らの対応をとらないのは、全く税金の無駄遣いです。区は猛省をすべきです。少なくとも効果的な繁忙期対策を早急に組み立てるべきです。  次に、人口推計と公共施設マネジメントについて申し上げます。人口推計が七月に示され、今から二十五年後の二〇四二年には人口は百八万人に達するとされました。公共施設整備については、全国的に言われているような抑止論、いわゆる総量抑制論だけではなく、人口動態や官と民の役割の視点で捉え直す必要があるということ、中でも絶対的に官の役割である学校施設においては、人口増加の推計を受けた規模や財源の見通しになっているか問いました。  公共施設整備のために活用できる基金は総額の七百五十億ではなく、特に学校施設に使えるのは義務教育目的基金の九十一億であり、今後の増改築や人口増に備えた新設も視野に積み増すことを求めます。
     次に、グリーフサポート事業について申し上げます。人口増加、超高齢化を抱えている本区においては、財源の配分は言うまでもなく重要です。グリーフサポートのように、事業の成果が疑わしく、民間事業者の自主事業として展開することも可能な事業に対し、手厚い補助金を出すべきではないと申し上げました。来年度予算での見直しを求めます。  小規模保育所の整備において、事業者募集時の保育の質に関係ないような応募書類の見直しを求めました。納税額証明は今後外すとのことですが、さらなる効率化を求めます。  最後に、児童養護施設退所者等支援事業について申し上げます。給付型奨学金については、既に三千万円以上の残高があり、給付対象の拡大も視野に、安定で公平な運営を望むと同時に、居場所支援や就職支援、就業体験といった被措置児童が必要とする自立支援について、全国のモデルとなる先進的な取り組みを進めるべきです。  三軒茶屋の公共施設整備だけではなく、くみん窓口やキャロットタワー二十六階の改修事業には区民目線が感じられません。また、人口増加がいつまで続くか読めない中、超高齢化社会を目前に控え、区の政策決定においては、必要性、重要性をしっかり捉え、優先順位づけをし、民間活用を含め、既存の枠組みを超えた政策に取り組むことを求めます。  区長以下、全職員が一丸となって、区民のための区政運営とはいかなるものであるかというテーマを明確に持ち、日々の区政に当たられることを求めて、せたがや希望の会の二十八年度決算の賛成意見とします。(拍手) ○上島よしもり 議長 以上で阿久津皇議員の意見は終わりました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 続いて、意見の申し出がありますので発言を許します。  なお、意見についての発言時間は、議事の都合により十分以内といたします。  二十六番そのべせいや議員。    〔二十六番そのべせいや議員登壇〕(拍手) ◆二十六番(そのべせいや 議員) 平成二十八年度世田谷区各会計決算認定に賛成する立場から、世田谷民進党・社民党区議団としての意見と要望を申し上げます。  参加と協働で社会的包摂を進める予算として編成をされた二十八年度は、区民の参加、また区民、他自治体、民間などとの協働がこれまで以上に進められてきました。  今回の総選挙の争点の一つともされている原発ゼロ社会の実現に向けて、電力の大消費地である東京の一地方自治体である世田谷区から、太陽光発電だけでなく、自治体間連携による自然由来の発電が進められ、現在ではそのエネルギーを区役所、区民が利用しています。都市自治体の責任として原発ゼロに向けてこうした新エネルギーへの転換を推進する取り組みを評価します。  また、これまで世田谷区は生育環境によらない子どもたちの育ちを後押ししていくことについて、中学生までの医療費無料化や児童養護施設退所者に向けた支援にいち早く取り組んできました。今後は、義務教育過程において、給食費の無償化を都や国に働きかけるとともに、区としても段階的に進め、今後の教育費の無償化に向けた取り組みを要望します。  あわせて、教育については、教育現場における指導のあり方も問われました。体罰か行き過ぎた指導かの二元論ではなく、あらゆる暴力を否定する立場から、学校現場に限らない教育の場での指導方法についても是正を求めます。  また、学校長の資質という点でも問題提起をいたしました。全学校で均質となるよう情報の提供のあり方と教科「日本語」の指導時間の統一を求めます。加えて、学校関係職員を含めた人権教育の徹底を求めます。  一方で、ことしは行政のゆがみという表現も世間をにぎわせましたが、適切な区政運営が行われていくよう、以下の要望をあわせて付すことといたします。  入札制度改革においては、最低制限と失格基準を白紙にし、低価格調査を徹底するよう再三訴えてまいりましたが、今回改めて談合と思われる落札予想の情報が複数回入り、また逆に市場水準の入札によって最低制限による入札不調が起こったことを受けとめ、区民の税金による限られた財源を無駄にすることのないよう、入札制度改革へ取り組むことを要望いたします。  DV被害者対応については、議会で区の対応の問題点、不勉強が指摘されたところですが、本来は、被害者への支援をすべき立場の区がさらなる不安や懸念事項をふやしてしまったことは反省をし、まずは国のガイドラインや先行的な自治体にのっとり、配偶者暴力支援センター設置を含め、被害者に寄り添った対応となるよう、今後の改善を求めます。  また、今回改めて補助金交付団体の政治的中立性についても取り上げました。これまで例として挙げてきた町会・自治会といった地縁団体、また商店会といった地域性の強い団体だけでなく、子育て福祉領域においても、政治的中立性への疑念が聞こえてきました。まさに行政がゆがめられることのないよう、中立性を担保した運営と根本にある補助金交付団体のガバナンスそのものに関しても一層の指導を求めます。  外郭団体についても、今回、過労死という大きく働き方の問題が問われる事件がありました。そもそも区の労働に関する認識は、所管においても十分に浸透していないため、知識を得た上で、行政の内外において労働環境の是正、労働条件の指導、改善を求めます。  さらに、今月には、正式に人口九十万人を突破し、十年後の二〇二七年中には百万人を超える推計もなされている世田谷区の持続的な発展のために、以下の点についても要望いたします。  (仮称)多様性を認め合い、人権を尊重し、男女共同参画と多文化共生を推進する条例については、パブリックコメントなど区民意見を踏まえ、当初の差別解消条項を後退させず、本来の条例制定の目的が薄まることなく条文規定がなされ、実効性のある条例となることを求めます。  また、障害者、高齢者が地域でその人らしい生活を送れるよう、介護人材の確保について具体的な取り組みを求めます。  三軒茶屋における公共施設整備に関して、区長自身が選挙公約で総合支所移転をうたっていたことから、これまでも移転に関しての決意や考え方を伺ってきたところでありますが、各会派からも指摘が続いてきたとおり、現在のまま特定の施設ありき、産業・就労関係施設の一元化では、長期的な負担が約束をされるだけで、当初の目的も果たされません。いま一度この公共施設整備について、何を三軒茶屋に切り出し、何を本庁舎に集約すべきか再検討を求めます。  その上で、改めて子育て及び福祉関連の窓口機能については、広域生活・文化拠点として指定をされ、区内の交通のかなめである三軒茶屋駅前で用件が完結するよう設置を求めます。  あわせて本庁舎整備については、佐藤総合計画が基本設計業務委託公募型プロポーザルの最優秀者となりました。今後、基本設計が進められることとなりますが、今回プロポーザルで漏れたアイデアの再検討も含めて、一層の区民参加を進めてください。  産業政策については、これまで産業政策部として、商業、工業、農業を区内産業の柱に据えて振興を行ってきましたが、住宅建設産業などを含めたことは評価します。さらに、テクノロジーの進歩によってコンピューター一台でも起業ができるようになった現在においては、区内でもIT、AIといった新産業が創出され、また区内の人口増、多子・高齢化により今後も拡大していく福祉関連についても、ソーシャルビジネスとしての側面もあり、産業を従来からの枠組みで考えるだけでは、世田谷の産業全体の支援にはつながりません。まずは実態把握をすることを求めます。  また、調査の後に政策立案をすることとなりますが、その際は多角的な産業政策や産業戦略の立案経験がある外部人材の登用を求めます。  民泊については、区民の住環境を保全することを最優先にすべきです。オリンピック・パラリンピック以後のことも念頭に置き、実施地域や日数は限定すべきであり、経済産業政策であるならば、位置づけを明確にすべきです。  以上の要望への速やかな対応を求め、意見といたします。(拍手) ○上島よしもり 議長 以上でそのべせいや議員の意見は終わりました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 続いて、意見の申し出がありますので発言を許します。  なお、意見についての発言時間は、議事の都合により十分以内といたします。  十八番津上仁志議員。    〔十八番津上仁志議員登壇〕(拍手) ◆十八番(津上仁志 議員) 初めに、教育は、次世代の人間と文化をつくる厳粛な事業です。したがって、時の政治権力によって左右されることのない、確固たる自立性を持つべきものであります。その観点から考察すると、未来を切り開くのも平和をつくるのも人間です。その人間を育て、知性を磨きゆく力が教育であり、教育こそが人間の幸福のためにあると言っても過言ではありません。ゆえに我が党は、教育のための社会を旗印に掲げ、教育投資の抜本的な充実に向けて取り組んでまいります。  それでは、公明党世田谷区議団を代表して、平成二十八年度世田谷区一般会計歳入歳出決算認定外四件に賛成の立場から意見を申し上げます。  平成二十八年度の財政運営については、雇用・所得環境が改善し、景気も緩やかな回復が続く一方で、個人投資や民間設備投資は力強さを欠いた状況であり、生活現場における実感はいまだ伴っていないのが現状です。世田谷区においては、梅ヶ丘拠点整備などの大規模事業や保育待機児解消へ向けた保育園運営費などの子ども関連経費、地域包括ケアシステムの全地区展開へ向けた社会保障関連経費などが増大しており、さらに公共施設管理に伴う維持経費などにより、特別区債が前年度比一八七・八%増の八十億六千六百万円となっています。今後見込まれる本庁舎整備等の投資的経費や一定期間における区内人口増加予測を踏まえると、決して予断を許さない緊張感を持った区政運営が求められます。特に今後の自治体運営を見据えれば、必要な事業へ人と資金を投じ、そうでない事業は廃止するなどの英断が求められているはずです。具体的にはどの事業に力を入れ、どの事業を見直すのか、何をもって行政改革と位置づけているのか、重複事業の整理や統合など、速やかに事業検証を行うことを求めておきます。  さて、決算特別委員会において、各所管で取り上げました課題につきましては、引き続き議論を展開してまいりますが、以下、自治体経営にとって最重要課題であると我が党が認識している三つについて改めて申し述べます。  第一に、未来への投資、教育の充実を目指す観点から五点にわたり申し述べます。  一点目は、幼児教育無償化についてです。我が党は、幼児教育から大学を含む高等教育まで、大胆な教育無償化の実現へ向けて、まず二〇一九年まで幼児教育無償化を目指しています。その背景は、子育てや教育にお金がかかり過ぎる経済的理由などにより、理想の家庭を築けないが半数を超えている調査結果を踏まえ、私費負担の割合が多い状況から、公費負担への割合を拡大すべきとの結論に至っているのです。国の動向を見据えつつ、区として幼児教育無償化への検討に着手し、その結果を取りまとめるべきと求めておきます。  二点目は、給食費の無償化についてです。子育て環境の充実に向け、独自に給食費を無償化にする自治体は六十を超えており、そのメリットはあくまでも子育て家庭への負担軽減です。世田谷区における給食費に係る食材費は年間二十五億円となっており、安定的に財源をどう確保するのかが課題であることは理解をしております。であるならば、補助制度として段階的に負担軽減を講じている自治体も既にあることを踏まえれば、こうした段階を踏みながら、最終的に無償化へとつながるよう、道筋を立てることが求められています。問題提起として受けとめてから、今後、どう取り組んでいくべきなのか、早急に検討すべきと申し上げておきます。  三点目に、児童館改革についてです。従前より我が党は、児童館運営に民間事業の参入を促進すべきと訴えてまいりました。特に民間運営では、経費面や柔軟な運営体制の設定、それに伴う時間帯のあり方、イベントの工夫などによる来館者増加などのメリットの創出が考えられます。さらに、児童館は、児童福祉法に定める児童福祉施設として、新BOPを含めた地域の全ての子どもの健全育成を進めていくことを基本に、妊産婦を含めた子育て支援の拠点として、地域ネットワークづくりや身近なコミュニティーの拠点として担う役割がさらに高まってきています。特に区内における児童館は、太子堂、上馬、代沢、北沢、松原、奥沢、九品仏の七地区では未整備であり、今後どのように整備を促進していくのかが区の取り組むべき大きな課題です。この機に、未整備地区への新たな児童館設置に向けては、民間事業者を運営へ誘致すべきであると再度訴えておきます。  四点目に、学童クラブの時間延長についてです。御存じのように、現在、認可保育園から延長保育の時間帯は保護者の事情に柔軟に対応しており、午後七時十五分から八時十五分までの利用が可能となっております。一方で、小学校に入学した途端、新BOP学童クラブの開設時間が午後六時十五分に短縮してしまうことから、以前より保護者から時間延長の声が多く届いております。新BOP事業は、少子化の進行や女性の社会進出など、子どもを取り巻く環境は大きな変化の中で、子育て家庭への支援と子どもの居場所を確保し、自由な遊びや体験、交流の場や仕組みを充実していく、世田谷区では公共の重要な役割と位置づけています。特に学童クラブは、保護者の就労などのため、放課後に家庭で保護、育成に当たることのできない世帯の小学校低学年児童に、一人一人が伸び伸びと安心して過ごせるよう配慮し、心身の健やかな成長を促すことを目的に運営しています。ゆえに、職員の勤務体制の見直しを行い、働き方改革のニーズに柔軟に応えるべく、午後七時以降までの延長を求めておきます。  五点目に、休日・夜間保育についてです。超高齢社会へと突入する我が国における社会保障を担う医療・介護従事者を中心とした業種における子育て支援について、近年関心が高まっています。特に二〇二五年には、団塊の世代が後期高齢者へと移行する大介護時代を背景に、家族形態も大きく変化し、標準世帯の減少とともに、核家族化による単身、高齢者世帯の増加により、これまで地域社会を形成してきた支えあい、助け合いができなくなり、社会保障に頼らざるを得ない人々がふえています。ゆえに、その社会保障を支える立場で働く医師や看護師、介護職を初め、夜間勤務を余儀なくされる方々が、家族だけの依存ではなく、安心して夜間預けることのできる保育園の整備が不可欠ではないでしょうか。そのような立場の方々への仕事と子育ての両立支援として、政令市を中心に整備が進んでいる休日・夜間保育の拡充を求めておきます。  第二に、国際交流と観光政策についてです。  東京二〇二〇大会開催に当たり、馬事公苑が馬術競技のメーン会場、アメリカ選手団の事前キャンプ、さらにはホストタウンと、今後三年間を見据えれば、観光と国際交流との融合をどう図り、世田谷特有の資源を生かしつつ、区内外からどう人を呼び込むのかを考えれば、両者の統合は必然であります。  まず、観光の視点では、インバウンド景気による地元経済の活性化がメリットとして意識される中、課題も目立つようになっていることを踏まえれば、発想と展開は民間で、さまざまな対策や考え方の整理は行政で担うなど、明確なコンビネーション体制が求められています。まちなか観光や回遊では発展性はなく、人のにぎわいは決して生まれないと申し上げましておきます。  また、国際交流においては、質疑における答弁からは、区として推進する意思は全くないと言えるほど発想が乏しいと断言せざるを得ません。例えば既に総務省、外務省、文部科学省との協力のもとで、国際交流事業を実質的に展開している一般財団法人自治体国際化協会(クレア)が実施している自治体間交流や国際協力事業を活用して、区が自主的に定めることができる事業手法を生かさない手はありません。ぜひ国際都市自治体サミットや世田谷とアメリカ文化の融合など、心躍る企画を速やかに講じるべきと強く訴えておきます。  最後に、図書館ビジョンについてです。  今般示された第二次世田谷区図書館ビジョン第二期行動計画素案では、いまだ民間活力の導入という目的と意義をこの時期に至っても理解されていないと言わざるを得ません。まず、公共施設としての図書館を民間事業者による新たな発想と展開によって、図書の貸し出しや自習だけの単層空間ではなく、幾層にも及ぶ魅力ある公共空間サービス拠点として生まれ変わるべきです。それにはまず、全ての図書館を民間市場にさらし、その可能性を探るところから入るべきです。その上で、中央図書館を含めた地域図書館改革の道筋を明確にするのがビジョンです。既得権益からの勇気ある脱却を求め、公明党世田谷区議団の意見といたします。(拍手) ○上島よしもり 議長 以上で津上仁志議員の意見は終わりました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 続いて、意見の申し出がありますので発言を許します。  なお、意見についての発言時間は、議事の都合により十分以内といたします。  四十番和田ひでとし議員。    〔四十番和田ひでとし議員登壇〕(拍手) ◆四十番(和田ひでとし 議員) 平成二十八年度各会計歳入歳出決算の認定には賛成いたしますが、区政運営に対する区長の姿勢も含め、今定例会を通して明らかになった課題について、自由民主党世田谷区議団を代表して意見を申し上げます。  先日、ある冊子の興味深いコラムに目を引かれました。そこには、隅田川にかかる多くの橋が、建設から既に百年近く経過しているにもかかわらず、今もなお補修する箇所が少なく、また健全である理由が書かれておりました。御承知のとおり、隅田川にかかる橋の多くは、関東大震災の復興事業で生まれたものであります。建設時の資料を再確認したところ、現在の耐震基準の一・五倍程度の強度に、重さについても現在の基準と比較して二倍程度の重量に耐えられるよう設計されております。また、同じ構造の橋をかけたほうが経済的でありながらも、一律に老朽化が進むことを避け、なおかつ、日本の橋梁技術全体のレベルアップに貢献するため、あえて構造が異なる橋をかけたということです。さらに、永代橋や清洲橋においては、橋脚の表面に厚さ約五十センチメートルの御影石を張りつけ、さらには水の量を減らしたかたいコンクリートを使用することで、コンクリートへの塩害や中性化が抑えられていることも記載されていました。  当事の技術者たちが本格的な自動車社会が到来することを予見し、かつ震災復興のために莫大な経費を要する厳しい財政状況のもとでも、妥協することなく品質の高い資材を用い、また、困難な施工方法に果敢に挑戦して強固な橋をかけたことにより、今を生きる我々が数知れない多くの恩恵を受けていることに、改めて感謝の念を抱くとともに、先人たちの知恵や技術、そしてなし遂げるための決断と信念に強い感銘を受けました。  目先の利益のみを追わずに、将来を見据えた設計図を描くことが重要であることは、橋梁や道路など、都市基盤整備に限らず、自治体経営そのものにおいても同じであります。果たして保坂区長は、世田谷区の五十年、百年先までも見据えた設計図を描けているのか、次世代に重いツケを残すことなく、将来を担う子どもたちを優しく育み、誰もが安心して暮らし続けられる地域社会の構築に向けた区政運営が行われているのか、不安が募るのは我が会派だけではないはずです。  その一例と言えるのが、参加と協働で社会的包摂を進める予算として編成された平成二十八年度予算です。世田谷区史上六十七年ぶりに区議会において修正され、成立した予算であるわけですが、その修正要因であった本庁舎整備に関しては、先日の設計業務委託候補者の決定に伴い、ようやく整備手法が定まったことからも、一年半前に予算を減額修正した我々の判断が正しかったことが明確になりました。  改めて申し上げれば、この間の本庁舎整備の迷走による経費と時間と職員の労力の損失ははかり知れません。これこそ保坂区長が区議会の意見、提案には見向きもせず、自身の価値観にこだわる余り、新庁舎竣工までのスケジュール感すら見失ったかのごとく、区政の重要課題である本庁舎整備に対する決断をことごとく避け続けた結果であることは明らかです。いつ起こるかわからない首都直下地震に備えるためにも、本庁舎整備をこれ以上おくらせることは許されません。設計業務委託候補者が示した整備スケジュールからおくれることなく、逆に早めるくらいの意気込みで取り組むことを保坂区長には強く求めておきます。  また、行政経営改革にも消極的な姿勢を崩さず、予算も組織も肥大化する一方であります。区長が参加と協働を標榜するのであれば、有効性が確認できない行政サービスの廃止、縮小など、痛みを伴う取り組みであっても、区民に対して丁寧に説明し、区が置かれている状況を理解していただいた上で推し進めるべきではないでしょうか。  加えて、ことしの第一回定例会においては、同居予定者の範囲を変更するために、世田谷区営住宅管理条例外二件の条例改正案が提出されましたが、議会での議論が尽くされていない、区民への周知が不足しているなどの理由により、全会一致で閉会中の継続審査となったことは記憶に新しいところです。  るる申し述べましたが、近年の世田谷区政は、本庁舎整備や行財政改革など、区長にとって都合が悪い課題については判断を後回しにする一方、区長自身が興味のある施策は、周囲の意見を聞かずに拙速に事業化するなど、まさしく将来を見据えた設計図を描くことなく、その場しのぎの区政運営による停滞と迷走を繰り返しているのが現状であります。  九十万都市世田谷を預かるリーダーたるもの、決断力と行動力を兼ね備える必要があることは言うまでもなく、我が会派は、これまでも保坂区長に対して、自治体のリーダーとしての資質や姿勢に関し、一貫して問いかけ、重要課題に対する判断、決断を求めてまいりました。また、今定例会の代表質問においても、リーダーシップを遺憾なく発揮して、幹部職員を初め、全職員に健全財政の維持に向けた予算を編成するように、強く訓示すべきと提案いたしましたが、各部の予算見積もり集計状況を聞く限り、残念ながら、それほどの成果は上がっていないようです。  こうした状況の中、今定例会に提出された平成二十八年度決算認定ですが、二十五年度以降、下降傾向にあった経常収支比率が前年度比一・八ポイント増の八二・五%となり、将来における財政の硬直化が懸念されます。また、一般会計の歳出執行率が前年度比〇・五ポイント減の九三・一%と低く、百六十億円以上の不用額が生じており、限りある財源を効率的、効果的に配分したとは言えない決算状況となっていることからも、区は今後の社会保障関連経費の増大や公共施設の更新需要の増加、その他の大規模事業などの財政需要に対応するため、実効性のある行財政改革を断行し、持続可能で強固な財政基盤を確立するとともに、平成三十年度の予算編成に当たっては、財源の効果的配分の徹底を図り、多様化、複雑化する区民ニーズへの的確な対応を強く求めるものであります。  北朝鮮によるたび重なる弾道ミサイルの発射や核実験を初め、世界各地で発生している無差別テロの影響などにより、今後の世界経済の見通しは非常に不安定な状況です。  区においても、ふるさと納税による特別区税減収の拡大や法人住民税のさらなる国税化による特別区交付金への影響が懸念されており、区が健全性を維持していると評価する二十八年度の決算状況に満足しているいとまはありません。ここで手綱を緩めることなく、行財政改革をしっかりと進めていく必要があることは誰の目にも明らかです。  また、先日、区民会館ホールにおいて、世田谷区制施行八十五周年の記念表彰式典が華々しく開催されましたが、先人たちが幾多の困難を乗り越え、築き上げてきたこの世田谷区を、今後、区制百年、百五十年とさらに成長、発展させるためには、まずあと三年を切った東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会におけるアメリカ合衆国のホストタウンとしての取り組みや本庁舎改築整備など、区にとって世紀の大プロジェクトとも言える事業を成功させることが不可欠です。さらに、道路整備や建築物の耐震化、みどり施策などの都市基盤整備を初め、子育て環境の整備拡充、住まい、医療、介護予防、生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの強化、社会環境の変化を踏まえた教育の充実など、区の将来像を見据えた施策を総合的に推進していかなければなりません。  我々自由民主党世田谷区議団は、区民の信託に応えるべく、また、魅力あふれるまち世田谷の実現に向けて全力で邁進してまいりますが、区政を前に推し進めるためには、ここにおられる両副区長、教育長を初めとする理事者の方々が、そして職員の皆さん一人一人の力が必要であります。  保坂区長に申し上げます。職員の能力を一層引き出せるか否かは、組織のトップであるあなたの手腕にかかっております。区長の場当たり的な指示や判断の先送りにより職員を疲弊させるのではなく、区の最も貴重な財産と言っても過言ではない職員を信頼し、また、感謝する気持ちを忘れずに、全庁一丸となって世田谷区のさらなる発展に努めていただくよう、強く求めておきます。  最後に、編成作業が既に始まっている平成三十年度予算でありますが、修正を余儀なくされるような同じ轍を踏むことなく、真に世田谷区の将来を見据えた健全財政を高める予算案となることを期待し、自由民主党世田谷区議団の意見といたします。(拍手) ○上島よしもり 議長 以上で和田ひでとし議員の意見は終わりました。  これで各会派の意見は終了いたしました。  これより採決に入ります。本五件を三回に分けて決したいと思います。  まず、認定第一号についてお諮りいたします。採決は起立によって行います。  本件を委員長報告どおり認定することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○上島よしもり 議長 起立多数と認めます。よって認定第一号は委員長報告どおり認定することに決定いたしました。  次に、認定第二号及び第三号の二件についてお諮りいたします。採決は起立によって行います。  本二件を委員長報告どおり認定することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○上島よしもり 議長 起立多数と認めます。よって認定第二号及び第三号の二件は委員長報告どおり認定することに決定いたしました。  次に、認定第四号及び第五号の二件についてお諮りいたします。  本二件を委員長報告どおり認定することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○上島よしもり 議長 御異議なしと認めます。よって認定第四号及び第五号の二件は委員長報告どおり認定することに決定いたしました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 次に、 △日程第六を上程いたします。  〔井上次長朗読〕  日程第六 議員提出議案第三号 オウム真理教(アレフ・ひかりの輪)に対する公安調査庁による観察処分の期間更新を求める意見書 ○上島よしもり 議長 ここで、提案理由の説明及び委員会付託の省略についてお諮りいたします。  本件は、会議規則第三十八条第三項の規定により、提案理由の説明及び委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○上島よしもり 議長 御異議なしと認めます。よって本件は提案理由の説明及び委員会付託を省略することに決定いたしました。  これより採決に入ります。  お諮りいたします。  本件を原案どおり可決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○上島よしもり 議長 御異議なしと認めます。よって議員提出議案第三号は原案どおり可決いたしました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 次に、 △日程第七を上程いたします。  〔井上次長朗読〕  日程第七 請願の付託 ○上島よしもり 議長 受理いたしました請願は、請願文書表に掲げましたとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 次に、 △日程第八を上程いたします。  〔井上次長朗読〕  日程第八 閉会中の審査付託 ○上島よしもり 議長 お手元に配付してあります請願継続審査件名表及び特定事件審査(調査)事項表に掲げました各件を閉会中の審査付託とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○上島よしもり 議長 御異議なしと認めます。よって本件は閉会中の審査付託とすることに決定いたしました。     ──────────────────── ○上島よしもり 議長 以上をもちまして本日の日程は全て終了いたしました。  これをもちまして平成二十九年第三回世田谷区議会定例会を閉会いたします。     午後二時四十四分閉会...